今回は今更ながらホロウナイトをクリアしたのでレビューしていきたいと思います。
各所で高評価を受けていることは知ってましたが遊んでなかったもので…
「ホロウナイト」は様々な虫たちが暮らす忘れ去られた王国を舞台にプレイヤーはその世界に迷い込んだ放浪者となって広大なマップを探索していく2Dアクションアドベンチャーゲームです。

ジャンルは2Dで描かれた広大なマップを自由に探索していくメトロイドヴァニアと言われるものです。
メトロイドヴァニアとは「メトロイド」と「悪魔城ドラキュラ」の名前を組み合わせた造語でこの二つのシステムを踏襲したジャンルになっています。
僕自身今まで色々なメトロイドヴァニア作品を遊んできましたが本作はそんなメトロイドヴァニアのジャンルの中でもトップクラスにクオリティが高く非常に面白い作品になっていました。
メトロイドヴァニアの肝である
・探索
・戦闘
・世界観
これら全てインディーズというのがおかしいくらい完成度が高かったです!
ここからはそんな本作の魅力を部分ごとお伝えできればと思います!
ゲーム名 | Hollow Knight(ホロウナイト) |
ジャンル | メトロイドヴァニア |
リリース日 | 2017年2月14日 |
対応ハード | PC/Nintendo switch/PlayStation4/Xbox one |
価格 | 1500円(税込) |
制作会社 | Team Cherry |
個性的で美しい絵本のようなグラフィック

本作は物語の舞台が滅びゆく虫の王国ということでダークな世界観になっています。
登場するCPUや敵キャラクターも虫オンリー。
探索するマップも虫の巣であったり、下水道であったり…
これだけ聞くと気味が悪いゲームっぽいですね。
しかし本作の世界は暗くて怖いというわけではありません。
それは効果的に光が使用されているからです
植物や水、鉱石など本来は光を持たないものに対して光を与えることで薄暗い世界観が一気にノスタルジックな薄昏さに変化します。
だからこそ新しいエリアに入った時にワクワク感があり、ホラーゲームのように怖さを感じることもありません。
このアンバランス感が本当に絶妙でした。
先ほども言いましたが、このゲームに登場するキャラクター達は全て虫です。
はっきり言ってビジュアル的な面では虫が登場するゲームって僕は苦手です…
例:ピクミン 地球防衛軍
世界観を構築するのに必要な要素だとは思うのですが正直気分は良くありません。
しかし同じ虫が登場する作品であるにもかかわらず本作は平気でした。
なぜかそれは本作が絵本的なグラフィックで描かれているからです。
・虫であるにもかかわらず可愛らしい
・虫であるにもかかわらず美しい
・虫であるにもかかわらずかっこいい
虫嫌いの僕でも本作は不快感を感じることなくこの儚くも美しい世界観に没入することができました
シンプルかつ奥深い戦闘

本作の戦闘は非常にシンプルでヒット&ウェイを繰り返します。
敵に近接攻撃を行うか、はたまたゲージを使用して遠距離攻撃を行うか
そして敵の攻撃に対してはジャンプやダッシュで回避して対応します。
コマンド的な要素は少なく、アイテムを駆使したりすることもありません。
そしてこれらはどれにしてもワンボタンで行えます。
なのでもう一度言いますが非常にシンプルです。
ただしシンプルとは言っても単調とは大違いです。
シンプルなので敵との駆け引きに重視した戦闘システムになっておりアクション要素が大きいです。
敵の動きを見極めて的確な動作を行う。
ボスなどは非常に歯応えのある強さなのも含めて感覚的にはソウルシリーズに近いかもしれません。
そしてさらに本作は攻撃がヒットした時のエフェクトとSEが非常に気持ちいいです!
バシュッ!バシュッ!と聞き心地のいいSEと共にエフェクトも虫の血が飛び散るようなものになっていて攻撃がヒットした時の爽快感は抜群でした。
特に理由はないんですがなんとなく敵に攻撃してしまう…
中毒性のある戦闘システムでした!
恐ろしいほど快適な操作性

アクションゲームを快適に遊ぶ上で大切な操作性
ホロウナイトは操作性抜群です。
操作キャラクターはレスポンスがよく自分が思った通りの操作が直感的に行えます。
僕はゲームを遊び始めてすぐ
「ああ、なるほど。」
とこのゲームは操作性に振り切っているんだなと実感しました。
というのも本作ではジャンプ後にキャラクターを操作できます。
これはリアリティを追求したゲームであればおかしな挙動になるのでNGですが本作のようなアニメ調の作品ではそこまで違和感はありません。
なのでリアリティを捨てでもゲーム性、快適さを取ったと。
ホロウナイトには2Dアクションゲームによくあるアスレチック的なエリアも多数存在します。
普段ならイライラしてしまうことが多いのですがホロウナイトではほとんどありませんでした。
それほどまでに本作の操作性は優れていると断言できます。
様々なロケーションかつ秀逸なマップ

メトロイドヴァニアといえばマップの探索要素が肝のゲームジャンルです。
新たに立ち入ったエリアで新しい装備やアイテムを入手し、徐々に行動範囲が広がっていくといった感じで。
ホロウナイトもそんなゲームデザインになっています。
ただ横に一本道で進んでいくのではなく、
二段階ジャンプを覚えれば上に…
地面を破壊できるようになれば下に…
上下左右、様々な方向で探索できる場所が増えていきます!
なので新しいアクションができるようになった時のワクワク感は他のジャンルでは味わえない、メトロイドヴァニアならではの面白さですよね笑
そして本作のアートは素晴らしく新たに立ち入ったエリアでは全く違った顔を見せてくれます!
忘れ去られた王都であったり、薄暗い森であったり、地下の下水道であったり、
一貫性のあるコンセプトは持ちつつもそれぞれで毛色が違うので新鮮な気持ちで探索することができます。
メトロイドヴァニア系の作品では割と同じようなマップ構成のゲームが多いのですが、
ホロウナイトは良い意味で期待を裏切られました。
個人的にかなりグッドポイントでもあります笑
価格に見合わない圧倒的ボリューム
本作の価格は税込1500円です。
これを聞いて皆さんはどんな印象を持ちますか?
インディーズならよくある価格設定だと思いますし、なんら不思議なことはないと思うかもしれません。
しかし、このゲームを遊んだ僕は安すぎるとしか言いようがありません笑
なんせ本作をクリアするのに僕は40時間前後かかりました
これを聞くだけで2Dアクションゲームとしては圧倒的ボリュームだとご理解いただけると思います。
さらにはそれプラスで
・複数の濃密なマップ
・癖のある歯応え十分のボスキャラ達
・サブストーリー的要素や隠し要素
・数十種類以上の装備品などのコンプリート要素
これらを思う存分と見せつけられたからです笑
なのでコスパとしては最強
はっきり言って価格に良い意味で全く見合っていないと言わざるを得ません笑
悪かったところ
これはあるあるですがメトロイドヴァニアにありがちな次の行き先で迷うことがあることですね。開かない扉があることは覚えてるだけどあれ?どこだったけ?みたいな
まあマップにマーカー機能もあるのでマメな人は気にならないでしょう。
あとは一部見た目が気持ち悪いキャラクターがいること
隠しマップのイライラ棒アスレチックが長すぎてだれること
これくらいですかね…
絞り出した感がすごいですね笑
正直斬新さはあまりありませんがそれゆえ欠点がほとんどない優秀なゲームです。
まとめ(総合的感想)
僕はインディーズでここまで高クオリティで圧倒的ボリュームで破格の安さを全て揃ったゲームをこのホロウナイト意外に知りません。
ダークで陰鬱な世界観と美しく神秘的なグラフィックの見事な融合
シンプルかつ奥深い手に汗握る戦闘
自由度が高く広大なマップでの探索要素
全てが高水準にまとまった優等生のようなゲームでした!
しかしながら難易度は比較的高めなのでそこだけ注意です・・・
ゲーマーにとってみればそこも嬉しいポイントになるんですけどね!笑
個人的評価
ゲームシステム | 10/10 |
世界観(ストーリー) | 9/10 |
音楽 | 6/10 |
斬新さ | 7/10 |
ボリューム | 10/10 |
合計 | 42/50 |
0~10 クソゲー
11~20 微妙
21~30 凡作
31~40 良作
41~45 名作
46~50 神ゲー
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