【評価・レビュー】コーヒートーク SF×現実世界で織りなす究極の雰囲気ゲー

ゲーム

皆さんがゲームを遊んで一番最初に「面白い!」と思うタイミングはいつでしょうか?

多少の差異はあるもののそこまで人によって違いはないと思います。
そして僕はこのコーヒートークを遊び始めて約1分で面白いことを確信しました!

今回はその感動をお伝えできたらと思います!

コーヒートークはインドネシアのインディーゲームタジオToge Productionsが開発し2020年1月29日に発売されたノベルゲームです。

それではいきましょう!!

リアル✕SF 魅力あふれる世界観

今作の舞台はアメリカテキサスのとある小さな喫茶店
そこで一人切り盛りしているバリスタ(名前変更可能)が本作の主人公です。

これだけ聞くと現実世界のお話に聞こえますが、本作に登場するテキサスは僕らが知るテキサスとは一風変わっています。

この世界では人間だけではなく、エルフやオーク、サキュバスなどファンタジー作品に登場するような様々な種族が共存しているという点
そしてこの異種族達それぞれに現実のような歴史的な背景が存在しています。
単に”いる”というわけではなくそれぞれの種族達の特徴などを現実的に落とし込んでいてやけに重みあったり。
そんな彼らの種族ならではの悩みであったりあるいは差別であったりと様々な問題を解決していく…

そんな世界観のゲームなのですがそれを冒頭約1分で説明してくれます。

初めて遊んだりあるいは見たりする作品は世界観を理解するのに時間がかかったりするものですが本作ではその1分で全てが理解できます。

なので初めからすんなりとストーリーと世界観、雰囲気を堪能することができるんですよ

バリスタという職業に没入できる凝られたゲームデザイン

本作はプレイヤーがバリスタになり切って住人達との何気ない会話を楽しむ、というゲームシステムです。

ゲーム的には来店したお客さんに今、その人にあったドリンクを提供する。
そして親交を深めながら会話を楽しむ…と、ざっくり説明するとこんな感じです。

ただこの極めてシンプルなゲームシステムであるにも関わらず没入感はものすごく感じられます。

例えばゲーム画面はこのようになっているのですが見てもらうと分かるとおり、CPUのお客と対面で話しているような構図になっていてバリスタという職業の主人公に感情移入しやすいようになっています。

また、このカフェに流れるBGMが本当に良い雰囲気を出していてまるでそこに自分がいるかのような錯覚をもたらしてくれます!

そしてセリフの表示の仕方も他のノベルゲームではあまり見ないようなものになっています。

どのキャラクターが喋ろうとも画面下に表示されるのが通常であると思いますが、本作はセリフの吹き出しのような形で表示されます。

これは文字が小さくなるなどのデメリットがありますが、このコーヒートークに関してはうまく作用しているように感じました。

そしてコーヒーを作る際のグラフィックも非常に凝られています!
バリスタシュミレーターというのは言い過ぎかもしれませんが強いこだわりが感じられますよね〜

僕もバリスタになってみたかったなぁ笑

現実味たっぷり個性いっぱいなキャラクター達

会話がゲームの大部分を占める本作において、キャラクターの魅力というのは非常に重要な要素になってくると思いますが、安心してください!

本作に登場するキャラ達はどいつもこいつもビジュアル面でも性格面でも癖が強めです!笑

そして本作のキャラクター達はやけにリアリティがあるのが特徴ですw

例えば価値観の違いから喧嘩別れするカップル↑

その別れ方やお互いの主張はやけにリアルでした笑

これ以外の他のキャラクター達もこのドット絵からは想像できない大人な悩みを抱えているんですよね
なので何気ない日常のお話のはずなのについつい気になって読み進めてしまう…


またそのキャラクター達の表情が豊かでボタンを押しているだけなのに楽しい。

これはキャラクターの造りがしっかりしているからこそ感じられる面白さだと思います

悪かったところ

コーヒーを作って提供する…ただそれだけのゲームシステム

本作のゲーム的要素はお客であるCPUが来店し、コーヒー等のドリンクをキャラクターの要望に合わせて、あるいは独断で数種類のアイテムを組み合わせて作成し提供する…というかなりシンプルなゲームシステムになっています。

なのでノベルゲームを楽しめないユーザーは本作も楽しめなさそう

かといってストーリー重視というわけでもなく、雰囲気を楽しむゲームなので好みは分かれるかな?と思います

まとめ(個人的総評)

本作は究極の雰囲気ゲーです!
なので好みは分かれると思いますが、ハマれば記憶に残り続けるゲームの一本になるのではないかな〜と。

個人的にはカフェで友人と駄弁っている感覚が心地よく飽きずにクリアまで一気に読み進められました!
ストーリーは現実とファンタジーの融合した世界観でしたが入りの文章が丁寧ですんなりと理解できバリスタとしてこの世界観を堪能できました!

雰囲気バッチリのカフェでありふれた会話をするだけ…そんなゲームもあっていいものだなーと強く思いました!
また細かいところですがロード画面など細部がレトロモダンな感じなのもGOOD

プレイしている間は本当にコーヒーが飲みたくなりますし、コーヒー片手にプレイするコーヒートークは最高の一言です!
(プレイ中何杯飲んだだろ?笑)


そして続編が制作中とのことで早く遊びたい気持ちが抑えられません笑
日本語版はやくしてーーー

個人的評価

ゲームシステム6/10
世界観(ストーリー)8/10
音楽9/10
斬新さ8/10
ボリューム3/10
合計34/50

0~10 クソゲー
11~20 微妙
21~30 凡作
31~40 良作
41~45 名作
46~50 神ゲー

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