こんにちは〜Godowです!
今回は2015年4月に配信されたCRYPT of THE NECRODANCER(クリプトオブネクロダンサー)のスイッチ版を今更ながらプレイしたので忖度なしでガチレビューしていきたいと思います。
本作はカナダの独立系開発会社Brace Yourself Gamesが開発した所謂インディーズゲームです
ジャンルがローグライクとリズムゲームが融合されたゲームで聞いただけでは何のことやらよくわからなかったのですが実際プレイしてみるとめちゃくちゃ面白かったのでその感想をお伝えできればと思います!
ゲーム名 | CRYPT of THE NECRODANCER(クリプトオブネクロダンサー) |
ジャンル | ローグライク / リズムゲーム |
リリース日 | 2015年4月24日 |
対応ハード | PlayStation4 / PlayStationVITA / Xbox One / Nintendo Switch / Steam / iOS |
価格 | 1980円(税込) / 1480円(税込) |
制作会社 | Brace Yourself Games |
ローグライクとリズムゲームの融合
このゲームを遊んだことがない人はいまいちピンとこないと思います。
なんせ僕もそうでした笑
初めてこのゲームの紹介動画を見たとき
ローグライクとリズムゲーム、どっちも好きなゲームジャンルだけどそれが合わさるってどういうことなんだ!?
と理解できなかったのを覚えています。

このゲーム、ベースはローグライクで進行していきます。
しかし、「風来のシレン」や「不思議のダンジョン系」のようにひとマスまたは1行動で1ターンというようなシステムではありません。
“プラスでリズムゲームの要素が加わってきます“
どういうことかというとダンジョンに流れる曲に合わせて一定のテンポでビートが流れてくるのですがそれが真ん中の心臓のところまでくると1ターンが自動的に経過します。

つまり従来のローグライクのようにじっくりと考えて行動を起こすということができません。
放置しているとあっさり敵の集団に囲まれてゲームオーバーになってしまいます。
とは言っても必ずしもリズムに乗らなければならないというわけではなく何もせず敵が来るのを待つような戦い方も全然ありです。
しかしリズムに乗って行動し続けるとどんどんコンボ数が溜まっていきます。
すると、もらえるコインが増えたり、装備によっては攻撃力が高くなったり、視界が広くなったりするので
”リズムに乗って行動する”
というのは非常に重要な攻略法になってきます。
このように全く別ジャンルであるローグライクとリズムゲーム。
これらを高水準でミックスさせここまでのクオリティに仕上げたのはさすがとしか言いようがありません。
高難易度ながら理不尽さを感じないゲームバランス
本作はリズムに乗って移動、攻撃、アイテムの使用などを行います。
なので不思議のダンジョン系をプレイしたことがある方はわかるかもしれませんが難易度はかなり高いです笑
しかしリズムに合わせて操作するという以外に難易度が高い理由がいくつかあります。
一体どんなところが?
一つづつ解説していきます。
①種種雑多な敵に対応しなければいけない
正直言って今作の敵は嫌らしいヤツが多いです。
例えば…
・正面から攻撃を受け付けないヤツ…

・攻撃するとすぐさまカウンターを仕掛けてくるヤツ…

・2マス離れたところから混乱状態(操作上下左右反転)にさせてくるヤツ…

・8方向移動してくるヤツ…(プレイヤーは4方向移動)

・こちらが近づくと逃げていくが、距離が詰まると攻撃に転じてくるヤツ…

…上げ出したら止まらないですね笑
このように一癖も二癖もあるモンスターがダンジョン内に数多く闊歩しています。
なので最初は訳もわからず攻撃を受けやられてしまうことが多かったです笑
新しい敵の対処法がわからず逃げ惑ううちに大量の敵に囲まれあっという間にゲームオーバー…
しかしこのゲームの肝はトライアンドエラーです。
何度も何度も挑戦していくうちにキャラクターではなくプレイヤーが成長していきます。
回数を重ねると癖のある動きにも対応できるようになっていきます。
まさにローグライクの醍醐味ですねw
②運要素による難易度の変化
今作はローグライクの特性上、ダンジョンがランダム生成になっています。
ダンジョンに入るたびにマップが変化するということですね。

ということはプレイする度に出現するアイテムや装備品も変わってくるということです。
例えば初期装備であるナイフとその他の武器では性能が大きく変わり、それに伴い難易度も大きく変化します。
なのでナイフでは太刀打ちできなかった敵でも武器が変わるとサクッと倒せたりしますw
それにフロアごとに存在する中ボスやダンジョン最後のボスもランダムで出現します。
やっとの思いでたどり着いた最終フロアで苦手なボスに当たった時の絶望感は半端なかったです笑
③倒れるとそのエリアの最初からやり直し
本作はベースがローグライクということで敵にやられてしまうとダンジョンで手に入れた武器や防具、アイテムなど全て失って最初からやり直しになってしまいます。
ただダンジョン内で手に入るダイヤモンドというアイテムだけは持ち帰ることができます。
それを使ってキャラクターの強化やダンジョン内に出現するアイテムの種類を増やすなどのパワーアップ要素はありますがそれ以外は何も持ち帰れません。

④ほぼ初見殺しのボス
今作のボスは一筋縄ではいかないボスばかりです。
強敵…と言うよりはギミック系のボスがほとんどです。
変則的なリズムに合わせて雑魚敵を処理しないとダメージを与えられないボス

チェスの盤面のようなステージでチェスのコマと同じ動きをする雑魚敵の中、逃げ惑うボス

初見では何もできずにやられてしまう…そんなボス戦になっています。
ただ、ロビーではボス戦の練習をすることができるのでしっかりと準備していけば割とあっさり倒せてしまいます。
個人的にはダンジョンでの戦闘とボスとの戦闘でゲーム性が大きく変わるのでメリハリが付きますし、手応えも感じられたのでいいバランスだなと感じました。
いくつか挙げましたがこれらが高難易度である主な要因になっています。
一見すると「それって理不尽では?」と思うかもしれませんが、
プレイヤー自身が学習し何度も挑戦することでクリアできる絶妙な難易度設定になっています。
”難しくはあるけど理不尽ではない”
ゲーマーが一番好むところですね笑
ただそれと同時に普段あまりゲームを遊ばない人には本作はあまりお勧めできません。
ゲームオーバーが頻発するというのは気分の良いものではありませんから、ゲーム初心者は心が折れてしまうかも。
それでも『何くそ!』と反骨精神がある方は遊んでみても良いかもしれませんが笑
豊富なプレイアブルキャラクターとおまけ要素
今作のメインの主人公はケイデンスですが、それ以外のプレイアブルキャラクターも多数存在し、それぞれのキャラクターによって見た目もそうですがゲーム性が大きく変化します。
・武器が爆弾のみの「イーライ」

・後ろからついてくる羊を守りながら戦う「メアリ」

・コウモリに変身することができる「ノクターナ」

キャラクターによって性能がバラバラでそれに伴って攻略は千差万別になります。
よって一度ケイデンスでクリアしてもこのゲームは終わらず、様々な遊び方ができます。
日本版はパブリッシャーがスパイクチュンソフトということでなんとプレイアブルキャラクターの見た目を「風来のシレン」「ダンガンロンパ」「喧嘩番長」に登場する全11キャラクターに変更することができます。
「シレン」に変更するとシレンを遊んでいる気分になりますし、
「苗木くん」や「日向」にするとダンガンロンパシリーズおなじみのミニゲームを遊んでいる気分になります。
ダンガンロンパシリーズは楽曲も収録されておりファンからすると嬉しすぎるおまけ要素ですね笑
まとめ(良かったところ・悪かったところ)
「良かったところ」
・全く新しいゲームジャンルで斬新なゲーム性
・理不尽ではない高難易度で十分なやりごたえを感じられる
・様々な遊び方が用意されており1ゲームが短いこともあり何度でも遊びたくなる
「悪かったところ」
・斬新であるがゆえ最初はとっつきにくい
・基本的に投げっぱなしなので初心者には難しい
・運による難易度の変化が激しい
全く別ジャンルの融合で生まれた意欲作
前例がない中でここまでの作品に仕上げられたのは見事というしかありません。
万人にお勧めできる作品ではありませんが名作であることは確実だと思います。
僕もいろんなゲームを遊んできて大手メーカーの圧倒的技術力でゲームの進化に驚くことはあってもインディーズでそれを味わえることはなかなかありません。
大変素晴らしい作品でした。
気になった方は是非とも遊んでみることを強く推奨します。
個人的評価
ゲームシステム | 9/10 |
世界観(ストーリー) | 7/10 |
音楽 | 9/10 |
斬新さ | 10/10 |
ボリューム | 7/10 |
合計 | 42/50 |
0~10 クソゲー
11~20 微妙
21~30 凡作
31~40 良作
41~45 名作
46~50 神ゲー
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